ジュエリーまめ知識

「K18」はどういう意味ですか

ゴールドのジュエリーを見ていると、「K18」や「K14」などと表示されていることがあります。これらは、何を意味しているのでしょうか。それは、ジュエリーにとって重要な要素の1つ「品位」を表しています。このコラムでは、ジュエリーを選ぶ際に参考になるまめ知識をお届けします。

粋なゴールドは、空気中や水中では永遠に変化せず、錆びることもありません。しかし、非常に柔らかく、重い(ゴールドの比重は19.3で鉄の2.5倍)などジュエリーとしては困った性質もあります。柔らかいと傷がついたり少しの力で変形したり、また宝石を留めている爪と呼ばれる部分がゆるんで宝石が落ちやすくなったり、重いと身に着けるのが苦痛になるというデメリットが発生します。そこでジュエリーでは、純粋なゴールドではなく、他の金属元素を1種類以上加え、それらを溶かして混ぜ合わせた「合金」を使用することがほとんどです。加えた他の金属元素のことを「割り金」と呼びます。
 
K18刻印のイメージ
ュエリーで扱うゴールドの多くが合金であるなら、その品位(含有率・純度)が重要になります。ゴールドの品位は昔からの商習慣では24分率で表現され、単位はカラット(米:karat、英:carat、略号:K、Kt)です。つまりK18は「ゴールドの品位(含有率)が、18/24(=75%)」という意味です。Kの後の数字が小さくなるほど品位は下がり、K10では10/24=41.6%と50%を切る値になります。
・ ゴールドの品位を表すカラットは、ダイヤモンドの重さの単位カラット(carat、略号:ct、1ct=0.2g)とは異なります。語源はどちらも「いなご豆(カロブ:carob)」です。
・ K18は「18金」と呼ばれることもありますが、Kはカラットを示し「金」の頭文字ではありません。
・ 日本ではK18と表記されることがほとんどですが、海外では18Kと表記することが多いようです。

 
外製のジュエリーで「Au750」などの表示を見た方もいらっしゃると思います。Auは金の元素記号、750の単位は‰(1000分率)で、金の含有率75%、つまりK18と同じ意味です。貴金属の品位は1000分率(‰ パーミル)で表示することになっており(ISO規格やJIS規格)、プラチナもシルバーも1000分率で表示されます。しかしゴールドだけは1000分率表示の他に、商習慣を考慮してカラット表示も許されています(日本ジュエリー協会の「ジュエリー及び貴金属製品の素材等の表示規定」)。この点からも、ゴールドが昔から特別な存在であったことが分かります。
・ プラチナの加工法の基礎が確立したのは18世紀後半です。
 
K18は、ゴールドの含有率が75%であることを示すのならば、残りの25%(割り金)には何を使っているのでしょうか。割り金はシルバーと銅であるケースが多いのですが、他の金属を使用するケースもあります。割り金を変えることによって合金の性質も変わりますが、最も分かりやすいのは「色」の変化でしょう。純粋なゴールドの色はまさにゴールド色で、K24にはホワイトゴールドもピンクゴールドも存在しません。K18などでイエローゴールド以外にやホワイトゴールドやピンクゴールドが存在するのは、割り金で色を調整しているからです。次回のコラムでは、カラーゴールドについてお話ししたいと思います。
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